鏡真人作品集

大正11年生まれの鏡 真人(きょう まさと)の作品集です。戦中戦後の激動の時代の思いを、詩や短歌で綴っています。

俳句

橋ながし

俳句はこの三句よりほかにつくりたることなし 秋桜子に多く興味ありし頃 いまは亡き伊藤文章に誘はれ千葉多佳士とともに 浦和さくら草田島原に遊びしとき 橋ながし バスのほこりの ゆく彼方 今朝も微熱あるごとし 希むこと 遠からねども 春を病む 句に倦いて…